「Home Sweet Home」へ，ヒナとの最後のドライブ

ヒナが旅立った後，，，ヒナを連れて帰ることになりますが，業者には任せず自分たちの車で帰ることとしました．
病室から慰安室に運ばれ，師長さん，担当医の先生，当直の先生，担当看護師さん，そして夜勤の看護師のリーダーさんとともに線香をあげました．
まだ病院の仏壇の前にいるヒナが旅立ったこと，，，もともとこういう感じで寝ている子だったので，全く実感がありませんでした．
でも，呼吸器がなく身軽になっているヒナ．．．

そしていよいよヒナ邸に向けて出発となりました．
MaMaは急いで病院に駆け付けたために，ヒナノアではなく小さい車の方に乗ってきていたために，バギーで帰ることはできません．
そのため， MaMaが後部座席で抱っこをしての帰路．
久しぶりの車の中での抱っこでした．
病院のスタッフの皆さまにお礼を伝えてから車のエンジンを付けて出発した瞬間，，，ヒナが仕組んだとしか思えない曲の歌詞がちょうど流れました．

YUKIの「Home Sweet Home」．

それも，，，ちょうど

「家へ帰ろう～～～」

の部分でした．
あまりの偶然（必然？）に2人とも顔を見合わせるとともに，ヒナの気持ちが聞こえたようで，涙を流してしまいました．
ヒナ，，，お家へ帰ろうね．．．
ただ，MaMa・PaPaとしてはすんなりと帰るよりは，想い出の場所の前を通過していこうということになりました．

まずは移転前の旧病院の前を通過．
今はもぬけの殻になっていますが，病棟の3階のNICUを眺め，産まれてすぐに搬送されてからの11か月間のことを想い出していました．
「ヒナはあそこで命を繋いでもらって，そして自分たちも毎日必死に通ったよな～」と．

ヒナ邸のある町に入り向かったのは，デイサービスの施設．
たった数回しか通えませんでしたが，本当に良い施設で，まさにこれからという時に．．．
「これからたくさん想い出を作るハズだったのにな～」

そして最後に通過したのは，，，ヒナが産まれた病院．
PaPaはある程度の運命論者なので，決して「たら・れば」は考えない方なのですが，，，10年間，どうしてもこの病院だけはダメでした．
ヒナの出産後のMaMaの健診以来，敷居をまたいでいません．
もしこの病院に入ったらフラッシュバックで倒れてしまうと思います．．．
そのため，見たくもない病院ではありますが，，，ヒナの人生を振り返る上では決して外せません．
ただ，，，やはり旅立ったヒナを連れて，この病院の前を通過するのは辛すぎました．
運転をしながらですが，涙が止まりませんでした．
ヒナ～～～！！！

そして，，，そこから10分程度でヒナとの最後のドライブが終わってしまいました．
「Home Sweet Home」，，，ヒナ邸に無事に到着できました．



P.S.
昨日はクリスマスイブということで，妹たちはサンタさんが早く来るようにいつもよりも早い就寝
そして今朝，無事に枕元にプレゼントが来ていました
PaPaは22時半には寝てしまっていたのでサンタさんが来てくれたのが分かりませんでしたが，毎年ありがたいことです．
昨晩は各々サンタさんに手紙を書いていましたが，，，泣けるのはミーの手紙．

「サンタさんへ．まいとしおもちゃをありがとう．いつかひなちゃんのことをてんごくでみつけてください．もしみつけたらプレゼントをわたしてください．いつもひなちゃんのことをみまもってくれてありがとう．」

クリスマスの点数稼ぎとはいえ，ホッコリさせてもらいました
そのおかげで，，，サンタさんはヒナちゅわんを見つけ，クリスマスプレゼントを渡せたようです
洋服と訪問入浴で使うための入浴剤が届いていました．．．
きっとサンタさんも先に用意しちゃったんでしょう．

＞ヒナちゅわん
メリークリスマスっ